お家でOCHA PARK!
テーマに沿った5種類のお茶のセットを組みました!
特別なお茶、あまいお茶、あおいお茶、あたたかいお茶、やさしいお茶
それぞれ詳細をご説明させていただきます・・・!

まずは「特別なお茶」
OCHA PARKには日本の生産者の方を中心に、台湾中国韓国から、そして様々なお茶を取り扱うお茶屋さんが集まってくださっています。
日本国内には想像以上にたくさんの茶の生産者さんがいらっしゃいますが、OCHA PARKに来てくださる方々は、誤解を恐れずに言うとちょっと変わった方が多いと思います。一般的なお茶作りだけでなく、実験的でクリエイティブな多様なお茶作りに挑戦されている方を中心にお声がけをさせて頂いているからです。そんな彼らが作る、選ぶ、少し特別な一杯を取り合わせたのがこの「特別なお茶」のセットです。

(実際には5種類)

全体で見ると日本では生産量がほぼ皆無な「白茶」。中国でも人気の茶種ですが、心地よい青さと淡く甘やかな香り、植物としての茶の味わいが最も正直に現れるお茶だと感じます。広島尾道で作られた TEA FACTORY GENさんの白茶、そして中国・台湾茶の老舗・Youchaさんの選ぶ台湾で作られた白茶の二種類が入っています。白茶は熟成にも向いていますので、すぐに開けても良し、次の夏を待って開けても面白いと思います。

静岡県の柴本さんの作る橙の花香釜茶は、橙の花を使って着香を行なった烏龍茶です。ジャスミンティーが代表的な着香のお茶ですが、お茶の製茶工程で乾燥を行う際にフレッシュの花を合わせることで花の香りをお茶に移してゆきます。後から香料で香り付けを行うフレイバードティと比べて、かなり穏やかで淡いお花の香りです。強すぎる花香が苦手な方もふんわり楽しめるお茶だと思います。これから肌寒くなる季節、湯を注いだときに立ち上がる華やかで心地よい湯気を浴びてお茶を淹れたいです。

奈良県でお茶作りをする月ヶ瀬健康茶園さんは土と熟成が特徴的な生産者さんです。畑ごとの土壌を調べ土地の味を生かすお茶作りや、実生栽培ならではの熟成による味の変化を実験的に行っています。個人的にも大ファンの農家さんで、彼らの選ぶ特別な紅茶も楽しみです・・・!他にも、Chayoiさんがイベント直前に中国福建省で買い付けた茶葉など、特別な日に開けたいお茶のセットです!きっとOCHAPARK会場でも売り切れてしまうようなお茶ばかりのラインナップです・・・!

TEA FACTORY GEN 手摘み在来白茶
釜炒り茶柴本 橙花香釜茶
月ヶ瀬健康茶園 紅茶グリニッシュ
Youcha 蜜香白茶
Chayoi 鳳凰単叢(仮)

次にご紹介するのは「あまいお茶」のセットです。
これからの季節、おいしさの輝く紅茶のセットです・・・!和紅茶という言葉が世に出てからどのくらい経ったのでしょうか、今では紅茶を作る生産者さんもかなり増えてきたように感じます。実は明治時代から日本には紅茶作りの文化が存在していましたが、時代の流れにより一度は衰退、最近になってまた目を向けられています。最近は本当に美味しい国産の紅茶が増えてきて、知らずに飲むと中国やダージリンのものかと思ってしまうようなもの、また独自路線で感動する紅茶もたくさん出てきました。今回は本当にこれまた個人的にですが、今日本で作られている紅茶の中でもトップクラスの生産者さんのお茶が集まっております・・・!紅茶好きには伝わるはず!!胸熱ラインナップです!!!

(実際には4種類)

まずは熊本県で釜炒り茶作りをされているカジハラさんと、門内さん(岩永製茶園)の紅茶です。このお二人は一緒に台湾や中国へお茶の勉強をしに行かれたり、味わいにも共通するところがある気がします。国内外で様々な賞を受賞されていたり、とにかく丁寧な味!ぎゅっと甘さと香りの詰まった紅茶で、品種の特性もしっかり現れています。そしてお二人とも比較的しっかりとした味の輪郭とボディ感があるので、特に肌寒い季節に染みる紅茶です。

そして紅茶の「いずみ」で有名な茨城でお茶作りをされる吉田茶園さん。吉田さんはロットごとに等級を分けてパッケージングしていたりと生産から販売までファミリーチームで行っています。透明感のある甘やかな香りが特徴的で、酸化発酵も重すぎず季節を問わず楽しめる紅茶です。パッケージにもお茶の味わいや詳細が記載されています。ロットによっては毎年即完のものも。イベント会場で買い逃した方にもおすすめです!

ダークホースは宮崎県でお茶作りをされている一心園さん。茶葉の見た目はかなりワイルドですが、見た目に反して味わいは繊細!吉田さんと味わいには少し近い印象もあり、透明感のある甘やか系の紅茶です。渋みはもちろんなく、するりと飲める紅茶。ぜひお試しいただきたいです。

最後は、紅茶好きの間ではもはや知らない人はいないかも、なジュンチヤバリ茶園さん。ネパールの山奥で紅茶を作る生産者さんです。個人的にもジュンチヤバリの紅茶はいつも茶棚にいてほしいお茶。今日は頑張ったからこれを開けよう〜〜とご褒美になる紅茶です。写真に映っていないのが非常に残念ですが、セットには入ります!

(写真は全てではありません)

お茶のカジハラ 夏摘みこうしゅん
岩永製茶園 品種未定
吉田茶園 いずみセカンド
一心園 セカンドみなみさやか
ジュンチヤバリ茶園 ヒマラヤン・ロイヤル・ハンドクラフテッドティップス 2023 Autumn

さて、次は「あおいお茶」です!
日本の誇る緑茶たちをメインに焙煎をしていない烏龍茶も。手摘み煎茶、釜炒り茶、非焙煎の烏龍茶、清涼感のある心地よいお茶です。同じ緑茶の中でも製茶方法による味わいの違いを感じていただけたら嬉しいです!

図らずも、静岡県から3件、宮崎県から2件のラインナップです!
静岡からは、駄農園さん、しばきり園さん、鈴木茶園さん。宮崎からは、宮崎茶房さんと坂本園さんです!

駄農園さんは牧之原の農家さんで、牧之原らしい深蒸し茶から、釜炒り茶、白茶、紅茶と何でも作っていらっしゃいます。探究心が強く、そして優しい!絶対に大変で採算も合わなくないですか!?と思うのですが品種別の飲み比べサイズをご用意してくださっていたりと、お茶を飲んでほしい!知って欲しい!という願いを感じます。今回はがぶがぶ茶という深蒸しのお茶の新商品を送ってくださいました。品評会に出すような力を入れた渾身の一杯!!というよりは日常で飲み疲れない毎日のお茶という感じ。本当はこういうお茶がお茶の本質だったりして〜と常々思います。がぶがぶ、ぜひ。

しばきり園さんは清水区で三代続く農家さん。現主の杉山忠士さんはなんとまだ二十代!お茶の未来です。お茶農家さんのお子さんが家業を継いでくれるというのは当たり前のように聞こえますが珍しく尊い現象のように思います。そんなしばきり園さんには幻の白葉種(突然変異で生まれた黄白色の珍しいお茶)をはじめ、オーセンティックで芯のある煎茶を作られています。今回は手摘みのお茶をご用意してくださりました!

鈴木茶園さんは川根の農家さん。ご家族でお茶を作っていらっしゃって、在来種や実生栽培(種から育てる栽培方法)を中心に小さなロットでの生産をされていらっしゃいます。二煎目にキャラクターが出てくるこの感じは実生ならではなのでしょうか。まだ私も畑にはお邪魔させていただいたことがないのですが、川根は山に囲まれたとても水の綺麗な町です。水の綺麗な場所に美味しいお茶がある!ぜひお試しいただきたいです!
さて、宮崎県・五ヶ瀬町からは坂本園さん。坂本さんの作る釜炒り茶は産地の農家さんからも大人気。袋を開けた瞬間に立ち上がる香り、思わず声が出てしまいます。丁寧に作られた釜炒り茶は品種どうのこうの、と言わせない説得力のある味わい。彼の作る紅茶も美味しいのですが、まずは釜炒り茶を飲んでいただきたく、あおいお茶に選ばせていただきました。

最後になりましたが、宮崎茶房さん!坂本さんと同じく五ヶ瀬町、深い山の中でお茶作りをされています。何を作っても美味しい!釜炒り茶に烏龍茶、紅茶に番茶。とにかく全てに共通する香りの良さ、軽やかさ、おおらかさ。飲み疲れずストレスなく飲むには本当におすすめの生産者さんです。彼らのお茶から何を選ばせていただこうか悩みましたが、今回は生烏龍茶。非焙煎の烏龍茶を選ばせていただきました。味わいがお気に召したらぜひ他のお茶も通販などでお試しいただきたいです。

駄農園 がぶがぶ茶
宮崎茶房 白烏龍茶
しばきり園 手摘み茶
鈴木茶園 釜炒り茶
坂本園 釜炒り茶

お次はこれからの季節にぴったり「あたたかいお茶」のセットです。
やっと朝晩は秋の風が吹くようになり、温かみのあるお茶が美味しい季節に入りましたね。このセットは焙煎茶をメインに、あたたかいお茶を選びました。ほうじ茶、焙煎茶、と一言で言っても実はさまざまな味わいのお茶があります。原料や火の入れ方の違い、仕上げ方で全く異なる印象のお茶になります。ほうじ茶ってどれも同じ味がしない?と侮ることなかれ!面白い4種類のお茶が出揃いました。とってもおすすめのセットです・・・!!

まずは岡山の小林芳香園さんの美作番茶(ほうじ仕上げ)のティーバッグです。美作番茶、飲まれたことはありますか?この地方に受け継がれる番茶の一種ですが、生葉を煮て、天日にあてながら生葉の煮汁をかけて照りづけをする不思議な製法で作られます。レーズンのような、リンゴの軸のような甘く不思議な雰囲気を持つ番茶に、焙煎をかけて仕上げられています。お手頃ティーバッグ。渋みなどもないので、のんびり抽出できるお茶です。カップに入れっぱなしにしてお湯を注ぎながら楽しむのも良いかも。

次に、長崎の東坂茶園さん。昨年別のイベントに出ていただいた時も、大人気でイベント後半には棚がすっからかん!完売していたほうじ茶シリーズです。ほうじ茶って焙煎感のイメージが強いが故に、どれも一緒でしょう?と思われてしまいがちですが、東坂さんのお茶はほうじ茶のイメージそのままに、火のえぐみや雑味が一切感じない、王道なのに実はすごい!的な、わかりづらいけど、わかる人にはわかる!という底力を持つお茶です。あ~いい感じの火の香り、あったかい~~でもこの感じ、後味にえぐみがくるよね~~~あれ?こない・・・・!こない!!!という感じです。お試しあれ。

そして、雰囲気がらっと変わって鹿児島の末吉製茶工場さんの青ほうじ。こちらは一番茶の煎茶を軽い焙煎で仕上げた、青さの残るほうじ茶です。焙煎が軽いので、煎茶の綺麗な緑茶感も残っていて、凛とした印象に焙煎の香りがほんのりのっています。初めて飲んだのは確か5年前、6年前・・・ぼちぼち前なのですが飲んでからずっと記憶に残っているお茶です。ほうじ茶なのに青いフルーツのような雰囲気も感じます。水出しをキリッと作ればペアリングにも使えそうな、個性のたったほうじ茶です。

最後は!奈良のみとちゃ農園さん。みとちゃさんは珍しい新規就農の農家さんで、ご家族で小ロットでのお茶を作られています。さまざまなお茶を実験的に作られる栢下さん。白茶や手摘みの紅茶、手炒りの釜炒り茶など、珍しいお茶も毎度とっても美味しくておすすめなのですが、定番商品ではなんと言っても天日干しシリーズが◎乾燥工程に天日干しを取り入れているのですが、これが国内ではとっても珍しいです。お天道様のあったかい味が天日干しシリーズには共通していますが、特にこの重焙煎の釜炒り茶はお気に入り。我が家の茶棚にはいつもあります。カカオのようなちょっと色気のある雰囲気と、緑茶感、焙煎も重いのに煙たくない。ぜひお試しください~

小林芳香園 美作番茶ティーバッグ
東坂茶園 夏紅焙じ
みとちゃ茶園 天日干し釜炒り茶(重焙煎)
又吉製茶工場 KAWAGUSHI 青焙じ

最後は!「やさしいお茶」のセットです~。どう優しいかというと、カフェインが入っておりません!ので、今日はカフェインフリーで、という日にはぴったり。妊婦さんやお子様も安心して飲んでいただけます。OCHA PARKはチャノキ以外のハーブティなどのお店や生産者さんも出店してくださっています。眠れない夜のお供に、ハーブティも茶棚に入れておきましょう~~

(実際には4種類)

国内のハーブ生産者さんとして知らない人はいないかも・・・!なHERBSTANDさん。山梨の山に自制する植物を採集したり、時には畑で栽培したりしてハーブを生産されていらっしゃいます。彼らの切り取る山の香りや味わいはとっても興味深く、いつも楽しくてエキサイティングな出会いをくれます。こんな植物からこんな香りが!?味わいが!?と驚きに満ちています。今回選んでくださったのはホーリーバジル。ホーリーバジル自体は比較的人気のハーブですが、今回初めて袋を開けた時に、バナナ!?と思うほどねっとりとミルキーな甘い香りが詰まっていました。同じ植物でも産地や品種によって、お茶と同じように違いがあってとても面白いですよね。

camino natural Labさんも、同じく山梨で野草を製茶(!)して茶を作る生産者さんです。ユニークなポイントは野草を製茶するということ!詰んだ野草をただ乾燥させるだけでなく、揉んだり工程を加えて茶として仕上げていきます。彼らの作る野草茶を「野香茶(のこうちゃ)」と呼んでいて、野の香るお茶、そして音にあるように少しチャノキのような雰囲気を感じるのです。

そして韓国から来てくださるのはTEA THERAPYさん。彼女たちは韓国で王朝時代からある漢方を再現する活動をされています。韓国の生活に深く根付く韓国漢方は、韓国に遊びに行ったことがある人なら少なからず体験しているかと思います。ちょっとした不調やバランスを漢方で緩やかに整える習慣は素敵だな~と思います。今回は参橘茶というブレンドを用意してくださりました。棗も入った甘い印象のお茶。眠れない夜に良さそうです!

最後は、inagawa yakuzenさん。彼女は現在京都と東京に活動拠点を置かれ、自身の生活や習慣をベースに「薬膳」を大きな概念として捉え活動をされています。自分との対話をスタート地点にされているところに素人ながら共感しています。ANMIN CHAIというチャイベースも作られていて、漢方や薬膳の言葉のイメージを明るく軽やかに解釈されています。これまた温かい印象のブレンド、TEA THERAPYさんの参橘茶と飲み比べても面白そうです!

(写真はイメージです)

HERBSTAND ホーリーバジル
TEA THERAPY 参橘茶(ブレンド)
inagawa yakuzen オリジナルブレンド
camino natural Lab 野香茶(ブレンド)